電話番号:029-869-8882

Q&Aコーナー

高血圧についてのQ&A

総合内科専門医の受診を

健診で高血圧症と指摘されてしまいました。どうしたら良いでしょうか。
正常血圧は収縮期血圧120mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満です。緊張や興奮などで交感神経が刺激されると血圧は驚くほど高くなります。血圧は変動しますので日内変動を家庭用血圧計で記録するようにしましょう。
高血圧症はどのように診断されるのでしょうか。
初期は血圧がそれほど高くない場合も多く、診断は意外に困難です。1時間ごとに血圧を自動的に測定する24時間自由行動下血圧モニタリングが有効です。
高血圧症にはどんな種類がありますか。
降圧剤で治療する本能性高血圧は、体質に起因します。それに対して、2次性高血圧症と呼ばれる「原因のあるもの」(原発性アルドステロン症など)は、専門的な診断や手術など特別な治療が必要です。
高血圧症は、少しくらい放置しても大丈夫ですか。
放置すると動脈硬化が進行し、脳出血、脳梗塞や心筋梗塞、慢性腎不全にかかりやすくなります。症状がないからと高血圧を放置するのは禁物です。総合内科専門医の受信をお勧めします。

骨粗鬆症についてのQ&A

治療は食事・運動・薬物治療

骨粗鬆(しょう)症とはどんな病気ですか?
骨粗鬆症とは、骨がスカスカになり、ちょっとしたことで骨折してしまうようになる病気です。女性は閉経後、急速に進行します。
どうして治療が必要なのですか?
治療することにより骨折を予防するほか、健康寿命も延ばします。
どのように診断して治療しますか?
骨密度を測定します。骨粗鬆症の患者様の3分の2は痛みを感じず骨折に気づかないため、背骨のレントゲンで骨折の有無を調べます。
治療の三本柱は食事・運動・薬物治療です。リン(加工食品に含まれる)、食塩、カフェインを多く含む食品やアルコールなどの大量摂取を控え、禁煙し、バランスの良い食事を心がけましょう。またウォーキングなど適度な運動を行い、重いものを持たないようにしましょう。
最新の薬は、椎体(背骨)骨折のみならず、以前は予防できなかった大腿骨近位部骨折および手首の骨などその他の骨折すべてを予防できるようになりました。閉経後の女性は、特に自覚症状がなくても一度専門医を受診されることをお勧めします。

頭痛についてのQ&A

頭痛は「神経内科専門医」に相談を

50歳女性です。最近よく眠れず、後頭部や頭全体が締め付けられるように痛みますが我慢できないほどではありません。どんな病気が考えられるでしょうか。
頭痛の診断には、頭痛の発症様式と性状が大事です。急に発症する激しい頭痛は「クモ膜下出血」が強く疑われます。痛みが“ズキズキ”程度か、“締め付けられる”程ひどいものか、また、麻痺、嘔気・嘔吐、発熱など、頭痛以外の症状を伴っているかも重要です。頭痛の前に、ギザギザした光のようなものが見えてその部分が見えなくなる「閃輝暗点」(せんきあんてん)があれば「片頭痛」。早朝に突然、激しい嘔吐がみられる場合は「脳腫瘍」の可能性が考えられます。
私の症状だと、どのような頭痛のタイプと言えるのでしょうか。
「緊張型頭痛」だと思います。前頭洞の炎症では、眉毛を叩くと痛みが増強します。物が二重に見え、白目の血管が拡張している場合は「頸動脈・海綿静脈洞瘻」が考えられます。
うつ病でも頭痛が初発症状として出ることがあります。頭痛がある時は、神経内科専門医への受診をお勧めします。